日本文化の象徴”着物”の歴史について解説

日本の伝統的な衣装であり、今もなお日本人に愛され続けている着物。お祭りや成人式、祝いの席など特別な行事の際には、現代でも多くが人達が着物を身につけています。

四季があり、周囲を海で囲まれ豊かな自然を持つ日本では、人々が自然と共存していく中で培った価値観や美学が着物に反映されています。

着物の歴史

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着物の原型は奈良時代に古代中国から伝わったとされています。平安時代になると貴族や武士の礼装として用いられ、江戸時代には庶民達の間にも普及しました。

明治時代では西洋文化の影響を受け、洋服を着る人たちが増えたことから一時は衰退しましたが、大正時代に再び人気を集め、戦後・昭和の時代を経て現代では、カラーバリエーションも豊富で個性豊かな着物達が呉服店やショッピングモール等へ行くとたくさん見ることができます。

現代における着物の発展

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現代において着物は時代の流れによる価値観の変化に伴い、本来の古き良き着こなしを残しつつも斬新なコーディネートで組み合わせをしたりと、自由な着こなし方が増えています。

着物の上からジャケット羽織ったり、下駄の代わりにブーツを履いたり、素材としてレースを取り入れるなど個性的な着こなしも多く受け入れられる様になりました。

京都や浅草などの観光地では、観光客向けの着物の体験プログラムやレンタルサービスが充実しており、いつでも誰でも自分が好きな着物を着ることができます。

レンタル着物〜てくてく京都 四条烏丸店〜

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日本独自の環境で作られた着物の魅力

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冒頭で述べた通り日本は、四季折々の季節に恵まれ豊かな自然と海に囲まれた島国です。明治維新が起きるまでは長い間鎖国をしており、国外との文化交流が無かったことから日本人独自の価値観や美学が発展してきました。

着物が持つ柄や色彩には自然と調和して生きてきた日本人らしく、花や草木をモチーフにした柄、丁寧に職人達が作り上げた繊細で美しい染めなど、言葉にしても美しいものが多いです。

また着物が持つ線が美しい流れるようなフォルムも、曲線よりも直線を愛する日本人の価値観が反映されています。

代表的な柄にはどんなものがある?

近年、ワンピースや鬼滅の刃等のアニメ作品でも着物を着ているキャラクターが数多く登場し、作中のセリフにその柄を指す言葉が出て来たりもしています。

では一体、現在もよく使われる柄にはどんなものがあるのでしょうか?

以下で代表的な柄を3つご紹介します。

1. 〜松竹梅〜

室町時代から伝わる日本の吉祥文様とされ、生命の力強さと煌めきを表す青々と茂る常緑の「松」、天に向かってまっすぐに育つ「竹」、そして春に最初に美しい花を咲かせる「梅」の組み合わせで構成されている柄です。

2. 〜桜〜

桜は日本人にとって1番馴染み深い花であり国花としても指定されています。淡い色と儚さが春の風物詩として人々は毎年開花を楽しみにしています。

桜の語源は、「さ」という稲の神様が宿る「くら(蔵)」に由来するという説があり、桜柄は五穀豊穣を願い、新たな門出を祝う縁起の良い文様です。

3. 〜流水文様〜

流水文様(りゅうすいもんよう)は、絵画のようにも幾何学のようにも見える文様です。

花火大会や縁日など、夏の行事に着ていくのにぴったりな涼しげな柄です。

清らかで美しい流水は、苦難や厄災を流し去ってくれるようにと願いが込められています。

ざっと紹介しただけでも、一つ一つ魅力的で深い意味や願いが込められた伝統的な柄達です。

日本にはまだまだ紹介しきれない程、様々な形の柄が存在し各々に素敵な意味が込められています。

まとめ

今回は着物の歴史と魅力、そして主に柄についてご紹介しました。

着物を着ることは、日本の美意識や繊細さを学ぶ良い機会になりす。も日本を訪れた際には、自分好みの着物を選んで日本の古き良き街並みを散策してみたりしてはいかがでしょうか。

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